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額田(ぬかた)散歩写真

大阪府東大阪市、近鉄額田駅付近を牛の散歩です。

額田と言っても、万葉集の女流歌人として有名な額田王
(ぬかたのおおきみ)と、この土地は直接関係なさそうです
ちなみに額田王は凄い美人だったそうで、小説や漫画でも
そのように表現されている様子です。

額田駅は、近鉄奈良線の中では利用客が一番少ない
駅とのことですが、梅や桜の名所として知られる
枚岡公園 (ひらおかこうえん)の最寄り駅なので、
私は良く利用していました。

訪れたのは、あいにく梅や桜の時期を外れていましたが、
梅の季節は混雑する事もあるので、ほとんど行きません、
桜は隠れ名所となっていて、地元の人中心ですいていて
お弁当片手に花見に訪れるには適した場所です。

枚岡公園を付きぬける国道308号は、通称暗峠(くらがり
とうげ)越え、と呼ばれる道で、大阪から奈良に抜ける
最短ルートであったことから古代から有名でした、
暗峠にまつわる数々の歴史的エピソードも耳にすることは
多いかと思います。

ただ、冒頭の写真に見られるように、この国道308号は
極めて狭い道路で、また強烈な傾斜であることから
交通的にはかなりの「難所」と言っても良いでしょう。
俗に言う「酷道」の代表格なのかも知れません。

以前ここをバイクで走っていて、タクシーとすれ違う
事がなかなか困難で、タクシーに道をゆずったあげく
道端に転落しそうになり、バイクを支えて軽いケガを
してしまった事がありました、ケガはまったくたいした
ことは無かったのですが、そのタクシーの乗客は単に
「暗峠が見たい」という観光客だった事は間違いないです、
急傾斜の峠は自分の足で登ってみて初めて、その雰囲気や
意義や歴史を感じ取ることができるのではないでしょうか?

タクシーでお気楽に昇り、「ああ、これが暗峠ですか?」
などと言いながら証拠写真をパチリ、ときたら、なんだか
そんな旅のスタイルには反感すら感じてしまいます。

タクシーの運転マナーも狭い道なのに対向車やハイカー
などへの配慮は殆どなく、まあ結局のところ商売ですから
しかたないけど、お気楽観光客の言うがままに「酷道」を
昇っていく事になってしまうのでしょう・・
観光客も状況を知っていれば、そうやって自らの欲求を
満足するがためだけに周囲に迷惑をかけまくる交通手段を
選ぶことも無いでしょうに。
(たとえば京都で、混雑する季節に混雑する場所の寺など
にタクシーで乗りつける無知な観光客も同様ですね)

まあ、そんなわけで、暗峠は、もうこりごり。歩くことも
通過する事も、それ以来すっかりやめてしまいました。

枚岡公園から暗峠とは逆方向に歩いていきます、
何度か来た土地とは言え、まだまだ知らない道があり、
新しい発見があり、その土地の本来の姿が少しづつ
見えてきます。

観光名所には行かない、観光写真は撮らない、そういう
このブログでの散歩スタイルも、そういう数々の不快な
経験から来るのだと思います、観光名所=感動を得る場所
などでは無い事は、ほんの数回でもいいから観光名所
以外の場所をじっくり歩き、その土地の文化や歴史を
ちょっとでも理解してみようというスタンスを持てば
おのずと、わかってくるのだろうと思うのですが・・
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マニアック度=☆☆☆  

by ushinosanpo | 2010-05-07 22:16 | 大阪府  

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