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中百舌鳥(なかもず)散歩写真

大阪にいくつかある難読駅名の1つです。
ただ、中百舌鳥はその中では、まだ有名な方でしょう。
何故なら大阪の大動脈、地下鉄御堂筋線の終点駅で
あることから、地下鉄の2本に1本は「中百舌鳥行き」
となっていて、新大阪駅や大阪駅に降り立つ、観光客や
ビジネスマンにも馴染みがある駅名となっています。

また、国内最長寿連載のスポーツ劇画「あぶさん」では
初期のころは「南海ホークス」を主人公の所属チームと
していたため、当時南海ホークスの二軍練習場であった
「中モズ球場」を指して「ナカモズへ(二軍へ)行け」
という記述が何度かあったと思います。

そんな訳で、ちょっとは知られている地名なのですが、
しかし、新幹線に乗って初めて大阪に着いた人が
地下鉄に乗ろうとして、いきなり「中百舌鳥行き」が
来たら、「いったい何処へ行く電車なのか?」と
思ってしまうかも知れません(汗)

さて、その中百舌鳥駅は、大阪府堺市北区にある駅で、
南海電鉄の中百舌鳥駅と相互乗り換えができます。

しかし、この件については、少々言いたい事が・・
今から20年程前までは、御堂筋線の南の終点は我孫子駅
(あびこ)でした、それが延伸して中百舌鳥駅で南海
高野線と相互乗り換えが出来るようになりました・・
しかし、その瞬間、南海電鉄は間髪いれずダイヤ改正を
行い、中百舌鳥駅をスルーパスする急行を増発したのです。

御堂筋線は現在、国内の地下鉄では最も黒字が多い路線、
天王寺、難波(なんば)、梅田(大阪)、新大阪といった
大阪市内のすべての大型ターミナル駅を通過する路線です、
南海は中百舌鳥で地下鉄に乗り換えられる事を嫌ったのかも
知れません、その後20年、南海の急行はずっと中百舌鳥駅に
止まらないままです。

乗り換えるには鈍足の各駅停車を使うしかありません。
(南海と一部区間で相互乗り入れをしている泉北高速鉄道
には準急が存在し、中百舌鳥駅にも停車します)
まあ経済原理の上からは正しい選択なのかもしれませんが
乗客の利便性という点では、中百舌鳥で乗り換えるのに
いちいち各駅停車を待ったり乗り換えたり、というのは
不便この上ないです。

さて、前置きが長くなりましたが、中百舌鳥駅界隈、
まあ、撮影や観光目的でこの駅で降りて歩く人は皆無でしょう、
御堂筋線の終点駅にしては、かなりのマイナースポットであり
一般的なベッドタウンとなります。

しかしながらこのあたりは世界遺産候補の百舌鳥古墳群の
南端に位置し、たとえば全国第8位の墳丘長を持ちながらも、
天皇陵として指定されていない「陵墓参考地」であるため、
周壕周辺を自由に歩くことができ、その眺めは恐らくは
国内では最上級の巨大な前方後円墳「土師ニサンザイ古墳」
があるなど、この古墳を見る為だけに中百舌鳥駅で降りて
やや長い距離を歩く価値があると言っていいかもしれません。
拝所から、チラリとしか見ることができない仁徳天皇陵を
見に行くよりも、絶対にこちらの方がオススメですよ・・
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マニアック度=☆☆☆

by ushinosanpo | 2009-08-01 19:42 | 大阪府  

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