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斑鳩(いかるが)散歩写真(Ⅱ)~田園組写真編

「テーマ別組写真の作り方」シリーズ記事の第二段です。
(まず、(Ⅰ)~夏の組写真編からお読み下さい)

さて、まだ世の中にセオリーが存在していない「組写真」
について、このブログを運営していくことからノウハウや
セオリーを作り出してしまおう、という遠大な計画です(汗)

このような記事は、どこにも無いはずで、ブログはもとより、
写真雑誌記事、写真教室、写真学科、職業写真家(プロ)、
そのいずれも出来なかった事に挑戦していきます。

個人ブログから情報を1次発信する、これが現代のネット
社会における最大の特徴で、ブログはその為にある、
つまりそれがブログの付加価値、と言っても過言では
無いかもしれません。

毎日だらだらと自分本位の意味の無い事を書いているような
ブログには絶対になりたく無いし、主張や表現や関連性や
テーマの無い写真を載せていて、いっちょまえに「写真ブログだ」
なんて言いたくもないし・・
まあ、だからと言って無理を重ねたり、記事のUP数を減らすのも、
写真や記事の質を落すのも面白く無い・・

そんな狭間で揺れている現状打開の為の、一大企画シリーズ
「Making of 牛の散歩 ~組写真を創る!」です(笑)
今回はその2回目、第一シーズン(?)は合計4回を予定して
います。

写真を撮影する時、あるいは撮った直後のプロセスに関しては
第一回で説明しましたので、今回はもう直接行きますね、
組写真のテーマは、ズバリ「田園風景」です。
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↑まずは、田園風景と言いながらも、どの場所の田園なのか、
そのあたりは、チラリとトップ写真を使って紹介しても
いいでしょう、導入部の写真の選び方は、1つはその組写真の
テーマの元となる写真、あるいは他の方法としては、
紹介、説明的な要素を(あまりクドくなく)持つ写真となります。

今回は非常にわかりやすく「斑鳩(いかるが)町」と書いて
ある電柱を入れてみました、またご丁寧にも背景には
先ごろ復元整備が終った、著名な「藤ノ木古墳」を、形が
わかる程度にボカして入れています、説明要素がダブって
しまっているのは、やや冗長ですが、藤ノ木古墳は全国区と
しては有名では無いだろう、という配慮もあります。

逆光で文字がやや暗いのは難点です、技法的には日中シンクロ
(昼間にフラッシュを使う)がありますが、カメラの内蔵の
フラッシュでは、このように背景をボカしながらフラッシュを
使う事ができません、何故ならば、シンクロ速度と呼ばれる
シャッター速度まで(通常は1/60~1/250秒程度)に制限されて
しまうため、そのシャッター速度では昼間の明るい場所では
絞り値を大きく(絞って)使う必要があるために、被写界深度
(ボケ量)を浅く(ボケを大きく)する事ができないからです。
外付けの大型フラッシュで、ハイスピードシンクロ(速いシャッター
速度でフラッシュを焚く)ならば可能ですが、昼間の散歩写真
にそんな大げさな機材を持っていく人はいないでしょうから、
まあ無理という事です。

(非常に低感度(ISO)のカメラがあれば可能です、ISO100
までではなくISO25.12、あるいは6や3というレベルです、
しかし、高感度カメラの開発は盛んですが、低感度カメラの
開発はされていません、きっとメーカーの技術者は研究室に
こもるばかりで昼間に写真など撮りに行かないのでしょう)

(他にプラス補正をする方法と、PCでトーンカーブレタッチを
すれば文字は明るく見えます、ただし、プラス補正では青空
は白くなりトーンが失われます。 またトーンカーブレタッチは
輝度レベルの関数で処理されるため、注目領域外に
同等な輝度レベルが存在する際は、そこも同時に処理
されてしまいます、領域選択をしてトーンカーブまたは輝度
補正を行えば文字のみ明るくできますが、レタッチの上級
レベルの技法なので、解説する意味が少ないです・・)
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↑田園風景、と一口に言っても、じゃあ田んぼだけ撮ればいいか、
というと、そこは「ちょっと待った」です。

まずこの場所、斑鳩には、古代の条里制が残っています。

条里制とは簡単に言えば、1町(109m)単位に区切られた古代の
区画整理の手法であって、このあたり(JR法隆寺駅南西部)の
地図を見るとわかりますが、強烈に細かく地名や区域が分かれて
いるのが特徴です。 

こうした、その場所独自の文化や歴史をまず事前に頭の中に
叩きこんでおくことが重要なポイントでして、なにげに田園風景を
撮るとか、そんな事では何処で撮っても同じ写真になってしまいます。

で、まあ、条里制をわかった上で、古代から整然と整理された
土地区画を極めて整然と撮影します、できるだけキッチリと
撮ることは勿論ですが、空の青さを活かすには、コンパクトカメラ
の場合、空の露出に合わせて撮影を行います、最も簡単な操作では
空に向けてシャッターを半押ししてから構図を整えて切れば良いです。

その時にカメラの種類によってAEロック機構の有無とか、
空の占める面積(による測光の状況)とか、ピント位置を無限に
する事による被写界深度内に他の被写体が収まるか?とか、
色々と課題がありますが、すべてカメラの基本原理なので、
それらを計算の上、いけると思ったら、そう撮れば良いです。
(よくわからなければ、適宜マイナス補正して、気に入った明るさ
の写真を選ぶと良いでしょう、その範囲は-0.3~-1.0です)

構図的な注意点は、空と地表を中心線(縦の長さの1/2)に
持っていかないことです。 通常は、7:3前後が美しいでしょう。
(黄金分割(黄金比≒5:8)が良いと良く言われますが、
被写体によりけりで、あまりこだわる必要は無いと思います)
近年、若いフォトグラファーを中心に流行している構図は1:9等
の極端な比率です、これは状況によりかなり有効ですので、
そうした比率で撮れる事も覚えておいて損は無いです。
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↑イメチェンその1です。
同一被写体や同一モチーフの連続使用は、組写真で最もいけない事と
なります。具体的には、まったく同一の被写体を構図違いで並べると
人間の視覚心理の上では、時間的・空間的な不連続感が生じて、
それが違和感の元になるからです。

映画やテレビドラマ、あるいはマンガといった映像の世界でも、
その点は極めて神経質に構成されていて、シーンが変わる際は、
極端に構図やアングルを変える事が必須のセオリーとなっています。
(ズーミングで構図を少し変えただけのシーンチェンジはありえない)

ところが、写真の世界では、その極めて基本的な映像表現の基礎が
まったく守られていないケースを良く見ます、組写真と言って紹介
されているWeb上の記事が、そうした同じ被写体ベタ並べ、
不連続感バリバリの写真である事が多く、非常にがっかりします。

不連続感を排除するため、イメチェンと私は呼んでいる手法で、
構図、アングル、視点、撮影技法の全てあるいは多くを変化させた
写真を挟み込みます、ここでは開放f1.2の超大口径レンズを
シャッター速度が可能な限り絞りを開き、葉っぱ1枚に着目した
写真を撮っています。

田園風景というテーマの連携要素(モチーフ)としては、やや薄く
なりますが、不自然にはならないと思います。
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↑イメチェンから元に戻し、田園風景に復活します。
田植えが終ったばかりの頃の、若々しい田んぼはなんとも活力や
将来性、未来の収穫、といったイメージにあふれています。

どこまでも続くというパンフォーカス消失点技法で奥行感を表現する
ことで同時に、奥に進む時間の経過、すなわち未来への時間の流れを
映像表現としてテーマの中に組み入れていきます。

技法的には前述の1:9構図を適用しています、空の部分はこの場合
表現上は不要なので、できるだけ極端な構図で切り詰めます。
ただし、このときに建物(家屋)までは切り詰めるわけには行きません、
田んぼの稲は当然の事ながら、米となり、人間の営みに連携して
いきます。
だから、家をはるかかなたに置いて、最終的な収穫のイメージを
暗に含ませておきます。
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↑イメチェンその2です。
水門、そして田んぼ、あるいは背景の山を絵画的要素の中で
ボケとして扱います、ボケは肉眼でそう見えるわけではありませんが、
写真表現の中では最重要の要素(構図よりも大切)になります。

ボケの量の調整により、時間の経過、あるいは記憶の中、という
メンタルな部分に直結するイメージ作りができます。

このボケを、その条件が無い場所でも、あえて作り出すための、
「牛の散歩」風のオリジナリティの高い撮影技法が「主要被写体の
逆転」の技法になります、これは、たとえばこの写真だったら、
わざわざガードレールの反射板に着目する必要は本来は無いわけ
で、普通に背景にある田園風景を撮ればいい。 でも、ここでは
イメチェンを狙うと同時に、前の写真で未来への時間の流れを表現
しているから、ここでは逆に過去の時間、あるいは過去から続く
歴史や文化や伝統、という要素を入れたいがために、どうしても
被写体をボカして撮りたいわけです。

ピントをあえて被写体からずらしてボカす事も可能ですが、それだと
どこにもピントが合わない、単なるピンボケ写真となってしまいます。
そうしないために、あえて主要被写体とする意味が無い、または
極めて意味が少ない、ガードレールの反射板のような被写体に、
とりあえずピントを合わせておくわけです。 この結果、ピンボケ感
はなくなり、同時に意図するように本来の被写体をボケのイメージの
中に写しこむことができます。これが「主要被写体逆転」の技法です。
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↑さて「田園風景」というテーマでは、実のところ、単にそうした
「モチーフ」を集めるだけになってしまい、極めてストーリー
あるいは表現が作りにくいです(汗)
これが以前の非組写真の掟でも述べた
「モノを集めてもテーマにはならない」という事です。

「条里制」を意識したところで、所詮は感覚・感情よりもモノと
しての存在が大きい田園ですので、組写真としては極めて
初級編か、または組写真にはならない、と、否定されてしまう
寸前のレベルにあります(汗) 

ここらあたりで、エンディングへ向けて、これまでむしろ撮影技法的な
要素をバリエーションとして持たせておいたのから抜け出さないと
なりません、技法のバリエーションは非常に重要な事では
ありますが、技法だけでは組写真として成り立たないからです。

ここでは遠景にJRの電車を入れています、田園そのものだけでは
単調になりがちなのを回避する意味もあり、また、これまで少し
づつ見え隠れしている「田畑の先にあるものは人間の存在(営み)」
というバックグラウンドテーマを少し意識する必要もあるからです。
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↑ラストは、ずばりお百姓さんです。
トラクターなどの農業機械が入っていたとしても、やはり農業の
基本は人手による作業だし、作物もまた人間の営みにからむ
もっとも重要な「食料」であるからです。

人間の存在が無い、たとえばコンテストによくエントリーしている
夕陽の当たった棚田の写真などは、極めて撮る人の考え方の
偏りが見られます、具体的には、棚田が綺麗に見えれば良いとばかり
極端に自分本位であり、棚田の真の意味や価値、あるいはそこに
あるべき背景や目的などの要素がすべて、スッポリと抜け落ちて
います、まるっきり表現の要素が無い綺麗なだけの写真は面白く
ないです。 単写真だったらまだしも、組写真と称して何枚も
同じところで撮った同じような写真を続けて見せられたら不自然を
通り越して不快感にまでつながります、いいかげん、そんなジジ
臭い写真を撮るのはやめたらいいのでは? と強く思います。

****
それにしても、今回「田園風景」と言うのは、ぶっちゃけ言えば
あまりにありきたりのテーマです。 いや、テーマとは何か?
という点では、ほとんどの人が誤解しているポイント。
テーマはモノにあらず、被写体の種類にあらず、あくまで感情、
感覚、表現だと思います。 
なので、今回は、テーマと言う点では極めて薄っぺらい組写真
になったのは否めません・・(汗)

別の言い方をすれば、これだけ色々考えて、これだけ様々な技法
を使って撮ったとしても、元のテーマ性が欠如していれば、
印象に残る写真は撮れませんよ、という事になるかと思います。

引き続き、このシリーズでそのあたりの問題点を掘り下げて
みることにします。

マニアック度=☆☆☆  
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by ushinosanpo | 2009-07-30 20:35 | 奈良県 | Trackback | Comments(8)  

淀川(よどがわ)散歩写真~花火大会編 hanabi

夏、花火大会の季節です!

しかし、最近はあまり花火大会には行きません、
1年に1度行けば良い方でしょう。
それも数千発クラスの地域の小さい花火大会を
見るにとどめています、何万発クラスの大きな
花火大会は、もう3年ほどご無沙汰・・

・・・まあ、その理由は勿論「混雑するから」(笑)

確かに花火大会は楽しいし、ロマンチックだし
感動的だし、写真も沢山撮れるし、言う事無いのですが、
そのメリットよりも、人ごみのデメリットの方を
嫌うようになってきました。
特に、花火大会の後の帰路を考えると・・
どうやっても酷い混雑は避けられないのですよね。

それに、最初に言っておきますが、花火写真って、
つまらないし、嫌いなんですよね・・(汗)

さて、今回は、毎年8月の初旬の土曜日に行われる
大阪のなにわ淀川花火大会(旧、平成淀川花火大会)
(最寄り駅は、阪神淀川駅あるいは阪神(等)野田駅、
阪急十三駅、その他色々です)および、いくつかの大阪の
花火大会より選別した、花火づくしの組写真をお届けします。

私は、基本的に花火撮影に三脚は使いません、
その理由は「邪魔だから」(笑)
自分でも邪魔だし、周囲の健全な見物客にも迷惑をかけます。

「三脚が無ければブレるだろう?」って、おっしゃいますか?
ええ・・勿論ブレますよ、だからワザとブラして撮るんです(笑)
あまり当たり前の事を聞かないで下さいね(笑)

ブレずに綺麗に撮れた写真ばかりが花火写真ではないです、
セオリー通り三脚立てて綺麗に花火が撮れて楽しいですか?
そんな写真は今時ならば誰にでも簡単に撮れます。
上手い人なら、ケータイでも綺麗に撮りますよ。

で、たとえ被写体としては受動態の一方通行(つまり、
自分では工夫や創造性を入れる事が難しい・・だから誰が
撮っても一緒)である花火だって、それでも様々な撮影技法
を駆使して、少しでも「表現」に近づける事ができる訳です。
 
どうやって撮ったか? とかも聞かないで下さいね。
基本的な撮影技法は、まあ、どこでにでも載ってますし、
特殊な撮影技法は、これはもう個人的なノウハウです。
書いたからと言って簡単に真似できるものでも無いし・・

で、このブログでは単調な同じような(花火)写真の連続も
絶対に載せません、似たような写真ばかりでは読者の方から
アクビが出てしまいます、その辺の詳細は、以前の記事の
掟やぶりの非組写真」を是非ご覧下さい。
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マニアック度=☆
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by ushinosanpo | 2009-07-28 20:03 | 大阪府 | Trackback | Comments(17)  

北宇智(きたうち)散歩写真

奈良県五條市、JR和歌山線の北宇智駅。
極めてマイナーかつマニアックな駅です。

1日の平均利用者数は百数十人ということで、
おそらく関西在住の方でも縁が無い駅でしょう。
しかし数年前までは、関西で唯一スイッチバック
(急勾配を電車が昇るため等で、切り返す事)
があった駅という事で、鉄道ファンの方でしたら、
その目的でここを訪れた事があるかもしれません。

しかし、今日の「牛の散歩」の目的はスイッチバック
ではなく、この駅から北に向かって「葛城古道」を
歩く事でした。

「葛城古道」は一般には御所(ごせ)から入りますが
今回は古道の南部を中心に巡るために、あえてマイナー
なルートからのアクセスを試みました。

このあたり、きわめてのどかな山沿いの田園地帯になります、
当然観光客の姿はゼロ、それどころか歩いている人さえ
あまり見かけません。 まあ、有名な「古道」に入った
からと言っても、急に景色が変わるわけでも無いですし、
マイナースポットであっても、行く先々の場所そのものを
楽しむのも良いなあ、と思った次第です。
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マニアック度=☆☆☆  
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by ushinosanpo | 2009-07-27 19:41 | 奈良県 | Trackback | Comments(8)  

荒本(あらもと)散歩写真

東大阪市、荒本にて。

近畿道と阪神高速東大阪線が交差する
「東大阪(荒本)ジャンクション」として知られている
この地域には、東大阪市役所や、大阪府立中央図書館も
あり、行政の中心地域となっています。
また近年大型スーパー、カルフール東大阪も出来て、
買い物にも便利な土地となってきています。

ただ、電車によるアクセスはちょっと行きにくく、
大阪・本町駅あたりからは森之宮駅を経由する
市営地下鉄中央線で荒本駅に向かいます。

しかし実際には中央線は、荒本駅の西側の隣駅の
長田駅で一応終わりで、その先、生駒方面へは
相互乗り入れをしている「近鉄けいはんな線」に
自動的に切り替わります、よって荒本駅は近鉄線の
駅という事になります。

長田駅から先は近鉄区間という事で別運賃がかかります、
そのため、たとえば森之宮駅から長田駅までは230円ですが
1つ先の荒本駅までは420円区間と、倍近くに跳ね上がります。

私は、たとえば大阪市内より府立中央図書館等を訪れる際は、
1つ前の長田駅で降りて歩く事にしています、若干距離は
ありますが、荒本駅からでも、たとえば市役所までは戻りつつ
少し歩く事になりますので、大差ないかあ・・と。

その長田駅から荒本の図書館までの僅かな徒歩の間、
手持ちのコンパクトカメラで、軽く散歩写真を撮ってみました。
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マニアック度=☆☆☆ 

「Making of 牛の散歩」~カメラは何でも良い
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by ushinosanpo | 2009-07-26 12:00 | 大阪府 | Trackback | Comments(13)  

妙見口(みょうけんぐち)・妙見山散歩写真

大阪府豊能町にある能勢電鉄妙見線の妙見口駅。
大阪府と言っても、ここはもう山の中で、まるでリゾート地の
ような雰囲気の場所ですが、都会から1時間もかからずに
行けるロケーションです。

ここからさらに、バス、ケーブル、リフトを乗り継いで
妙見山(大阪府、兵庫県)に行く事ができます。
妙見山は、いちおう観光地なのですが、純粋な観光と
言うよりは霊場である能勢妙見山(寺院)への参拝、
あるいはハイキングとしての目的で訪れる方が多いと
思われます。

交通機関が楽、景色が良い、自然に触れあえる、
水が美味しい、見所が多い、涼しい、観光客が少ない、
バーベキュー可と、優れた条件が整っている場所で、
家族連れや、カップルでの、夏の思い出作りには
最適かも知れません。

それにしてはあまり知られていない場所である事が
不思議です、
阪急電鉄などより、能勢周辺への観光推進施策としてか、
「能勢妙見・里山ぐるっとパス」が発売されていて、
これは阪急全線、能勢電鉄全線、能勢周辺のバス、
妙見ケーブル、妙見リフト、各乗り放題と、施設クーポン
が付いて、なんと1500円と超お買い得です(笑)
これはもう、絶対にオススメの場所です。
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マニアック度=☆☆
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by ushinosanpo | 2009-07-25 12:42 | 兵庫県 | Trackback | Comments(10)  

コリアンタウン散歩写真

ここは大阪の通称「コリアンタウン」と呼ばれる街です。

JR鶴橋駅、またはJR桃谷駅よりいずれも徒歩15分程で
正式名称「御幸通商店街」のコリアンタウンに到着します。

この付近に住む在日韓国朝鮮人は、8万人以上にも及ぶと
言われ、生野区においては人口の1/4の比率ともなります。
つまり、このあたりは日本と韓国文化が極めて高い濃度で
融合した、大阪の中でも非常に特殊な街になります。

地図にもあまり詳しい事は載っていません、ましてや
コリアンタウンなどとは何処にも書かれてもいません。
ネット地図や一般的な地図では御幸通商店街すら探すのに
苦労すると思います。 

で、このあたりを「ディープ大阪」と呼ぶと、なんだか
観光気分になってしまいますが、この街を訪れようと
する方は、必ず日本と韓国または朝鮮と間の歴史を、
よ~く勉強し、理解してから訪れる事を強くオススメします。

「キョッポ」と称する在日韓国朝鮮人の生活スタイルは、
日本文化の洗礼を受けながらも順応性の高い民族性で
新しい文化をこの地から次々に生み出しています。
わかりやすい例として、近年キョッポの間で流行して
いるのは、カレーのトッピングにキムチです、これは
実際にやってみたらわかりますが、極めて相性がよく、
日本人でもやみつきになる要素は十分にあります。
(なお、鶴橋にはキムチサンドイッチをモーニングに
出す喫茶店もあります、こちらは日本人の経営です)

ちなみにキムチは現在日本において漬物の売り上げでは
1位、2位を争う状態にあるという事で、もはや韓国の
独自のものではなく、日本の食生活にも深く入り込んで
いるというものなのでしょう・・

さらにちなみに「キョッポ」と言うと差別用語のように
感じる人もいるかもしれませんが、これはごく普通に
在日韓国朝鮮人の方を指して使われる言葉であって、
「在日僑胞」(チェイルキョッポ)からの略であり、
差別用語でもなんでもありません。
世の中にはすぐに何でも差別と考え目くじらを立てる人が
いますが、本当にその文化を理解しての意見でしょうか?
なんだか非常に疑問に思います、自分が知らない事や
知らない世界については、単に感覚的・感情的な要素から
だけでは語ってはならないと思います。

近年は韓流ブームもあった事から、韓国文化に対して
未だに日本の年配の方が持つ抵抗感というものは極めて
薄くなってきました、私も韓国文化にはかなり好意的な
部類に属するのでしょうが、世の中には依然、自分と
異なるモノ、異なる文化について受け入れられないという
風潮も残っている事が残念です。 異なるモノを理解する
為にはそこに飛び込んでいかないと基本的には無理です。

そして長いものには巻かれろ、とばかり、日本人は異文化
や異なる考え方に対する理解しようとする資質に欠けた
人種だと思います。歴史上、ずっと単一民族であった事の
弊害と思われ、人と違う事をやると変だと思われてしまう
という極めておかしな文化が依然存在しています。 

写真の世界でも同じ・・もう、いいかげんに綺麗なだけの
風景や花の写真は、やめてみたらどうでしょう?どこを見ても
同じ写真ばかりで個性や表現のかけらも無く、正直面白くも
なんともありません、異文化に自ら飛び込まない限りは、
いつまでたっても同じ事の繰り返しで殻を破れません。 

そして、ここコリアンタウンでの写真撮影は要注意です、
この場所に住む人たちがどんな人たちなのか、どんな
環境で生活しているのか? 写真を撮られたら困る状況が
ありうるのだろうか・・?そのあたりを少しでも理解しようと
しない限りは、観光気分などでは決してこの場所では写真を
撮って欲しくは無いと思います。
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マニアック度=☆☆☆
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by ushinosanpo | 2009-07-23 23:22 | 大阪府 | Trackback | Comments(11)  

笠田(かせだ)散歩写真

和歌山県伊都郡かつらぎ町。

JR和歌山線には、笠田駅(かせだ)と、西笠田駅(にしかせだ)
がありますが、今回は無人駅の西笠田駅で降りてみましょう。

例によって、マイナースポットですので、これと言った観光
名所はありませんが、まずはこの町、紀の川沿いの景観が
素晴らしく、また丹念に歩いていくと、このあたりを東西に
横切る旧道である「大和街道」あたりには古い町並みも多く、
また紀の川の豊富な水源を田畑に引き込むための用水路や
用水関連の施設が点在しています。

この場所を訪れたのはまだ春の季節ですが、
水と緑が豊富で、都会や人の多い観光地では味わえない、
なんとも爽やかな空気が気持ちが良い町です。
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マニアック度=☆☆☆ 
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by ushinosanpo | 2009-07-22 19:26 | 和歌山県 | Trackback | Comments(4)  

神ノ木(かみのき)散歩写真

神ノ木駅・・ さすがに、この駅が何処にあるか?
という点で、ズバリ答えを出せる人は地元の方以外には
いらっしゃらないない事でしょう。

ここは、大阪市住吉区にある阪堺電車の駅、
・・駅というよりは、「停留場」という雰囲気の場所です。

阪堺電車(=通称チン電=路面電車)の駅としては、著名な
観光地である住吉大社に参拝する際に降りる3駅(住吉駅、
住吉鳥居前駅、住吉公園駅)に隣接する駅がこの神ノ木駅
なのですが、いちおう南海高野線の住吉東駅との連絡
(乗り換え)駅にもなっています。

この場所に何かあるのか? と聞かれたら、例によっていつも
のように、観光地ではないけど、たとえば下町情緒があり、
あるいは南海線と阪堺線の立体交差が見られる場所でもあり
遮断機すら無い踏切がいくつもある場所でもあり・・

としか答えられないのですが。そういった場所が人ごみ
ばかりの観光地と比べ、どっちが魅力的に思うのだろうか? 
という個人の価値観の問題につきると思います。
けれど、私はすくなくとも観光地も多数行ったことがあるし、
マイナースポットも色々巡っている、その上で観光地よりも、
こういう場所を選ぶという事であり、観光地にしか行こうとしない
人には、多分ずっとわからないままなのだろうなあ、と思います。
 
今回は、阪堺線と南海線を主要な被写体として、
なにげない散歩写真ですが、かなりテクニカルな写真も
混じっています、高度な撮影技術を用いることもまた、
写真表現の上では必要な事なのだろうと思います、
いくら表現したい事があっても撮れなければ始まらないと
思っていますし、たまたま偶然に撮れた写真はかりでは
写真を見る人(ブログなら読者)の期待するであろう、
その撮り手の持つ「作風」や「個性」を維持できないという
課題が、非常に重たく残ります・・
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マニアック度=☆☆☆
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by ushinosanpo | 2009-07-20 21:58 | 大阪府 | Trackback | Comments(8)  

斑鳩(いかるが)散歩写真(Ⅰ)~夏の組写真編

今日は超ヘビー級記事です(笑)

さて、組写真をコンセプトとしているこのブログですが、
最近自分でも感じるのは、本来ならば現代の写真界に
おいては、まだセオリーが確立されていない「組写真」
というジャンルをできるだけ研究し、ブログというメディアを
通じノウハウを蓄積していこう、・・という主旨でやって
いるにもかかわらず、早いペースで記事をアップし続けて
いく必要がある状況においては、組写真の完成度
(テーマ性やストーリー性)のバラツキがどうしても大きく
なってしまう、という事です。まあ、ぶっちゃけ言うと、
良し悪しの差が激しいと思っています。

そんな事もあって、以前は「非組写真の掟」と称し、
組写真でやってはならない事を列挙したのですが、
じゃあ逆に「どんな事をすれば組写真になるのか?」
という部分が、まだまだきちんと説明(あるいは自分で
納得)できる段階では無いです。

で、先日、奈良県の斑鳩町に行き、写真を撮ってきました、
ちょっと自分でも自分が今、何をやっているかを冷静に
分析する意味もあって、今回からシリーズで、その撮った
写真から、組写真を創りあげるプロセスをご紹介する事に
します。

(つまり全編 「Making of 牛の散歩」です・・笑
 そしてある意味、写真界初の試みとなるでしょう、
 これがノウハウとして蓄積されて行くと良いのですが・・)

****
まず、斑鳩での撮影は約5時間、3台のカメラでの撮影枚数は
合計約280枚です、これは1時間に約55枚のペース。
私の場合平均1分に1枚、つまり1時間に60枚が通常なので
これはまず普通のペースです。

まず粗ヨリで、失敗写真(ピンボケ、露出がおかしい、構図が
単調すぎる)や、安全を期して複数枚撮った写真(連写したり
構図や深度を微妙に変えて撮るなど)のいらないものを削除
していきます、これで約60枚を捨てて220枚ほどに減りました
(初期廃棄率20%強、まあ、これは私の場合平均くらいです
 削除は、撮影の現場で行う場合も、帰宅後PC上で行う
 場合も、両方ありえます)

今回はJR法隆寺駅を起点としましたが、斑鳩の観光名所
(法隆寺、法起寺等)を完全に外して、マニアックなコースを
廻っていました(まあ、いつもの事ですが・・笑)

撮影した時に意識した感覚は、まず暑い・・、だから
「夏のイメージ」、それから「空が青い」という事でしょうか。
また条里制が残る土地であること・・つまり「田園風景」、
さらには現地で感じた事でマイナーなお寺がなかなか「不気味」
という雰囲気でしょうか・・ できるだけそれらのイメージに
沿う被写体を選ぶように心がけて撮影を行っていきます。

そして、撮影後の自宅で選別作業に入ります、パソコン上で
220枚の写真を時間順にソートし、順番に2周ほど見ていきます、
その中で「夏」「青空」「田園」「不気味なお寺」が組写真と
して成り立つかどうか? という点です。 あるいはそれ以外の
テーマが創れるか? という部分もポイントです。

4つのテーマに関連しそうな写真がどんどん見つかっていきます、
でも7枚組という「縛り」が、このブログにはあります。
10枚以上もあるテーマもあるし、5枚しか見つからないのも・・
それを平均化したり、なんとか追加で選んだりして、とりあえず
4つのテーマの組写真が創れそうです。
 
それ以外は残念ながら無理でした、3~4枚まではなんとかなっても
共通のテーマやストーリーで7枚となると難易度がぐっと上がります。

この時点で7x4=28枚の写真が選別されました、撮った写真は
全部で280枚ですので10%の写真が記事に使用される計算です。

通常は、1回の撮影で2記事平均しかできません。
平均採用率5%つまり平均廃棄(未使用)率は95%になりますので、
これでは無駄が多く効率的ではありません。

3日に2記事、年間240記事のペースでブログを維持するには、
廃棄率を減らすしか方法がなく、それはつまり、いかに
「撮りながらテーマを意識するか」につきると思います。

他のブログのように綺麗に撮れた写真を1枚だけアップすれば
いいと言うならば、私のペースではちょっと頑張れば僅か1日で
「1日1枚ブログ」の1年分の記事の写真が撮れてしまいます。
でもそんな「筋書きの無い写真」は絶対に撮りたくないし・・

そして廃棄率を落すには1回の撮影で複数の組写真テーマを
マルチタスク(複数の仕事を同時にこなす)でやっていくしか
無いわけです。

****
さて、では、組写真の作り方シリーズ、斑鳩編その1、
「夏をイメージする組写真」を1枚1枚選んでいきます。
c0191967_19404775.jpg

↑導入部は組写真全体のイメージを決定するのに重要です、
ここで電車の写真を持ってくるのは「移動」あるいは「旅行」
の意味付けとなり、比較的オーソドックスです。 勿論移動
しないテーマでの組写真であれば電車のモチーフは使えない
です。(モチーフとは主題や動機という意味のフランス語で、
音楽における旋律の一部とかの解釈に使われます、つまりある
表現を構成するための部品の事。ただし部品は部品であって、
花などの単一の被写体では、普通はモチーフとは言いません)

で、夏という意味では、旅行(小旅行)は夏休みのイメージ
にも直結します、これはまあ、俳句で言う「季語」にも意味が
繋がると思います。(つまり旅行も電車もモチーフです)

なお、電車自身を綺麗に撮るだけでは「写真」にはなりません、
単なる「記録映像」になってしまいます。 

背景に奈良の象徴である古墳、前景に夏草を入れました。
ちなみに、このイメージが絶対に撮りたかったから、この場所で
電車が来るまで7分待ちました、電車が来るまで暇でしたので
何枚か試し撮りをして絞り値(被写界深度)を調整しています。
電車をあえてボカしたのは「記憶の中に残る情景」を意識して
のことです、そして「事前に撮りたい絵が100%決まっている事」
これがこの写真における最大のポイントです。
c0191967_19422391.jpg

↑単写真ならば1枚目だけで終わり、ですが、組写真で難しい
のは「流れ」を意識する必要があるという事です。電車から
関連させて「鉄橋」を撮りました、1枚目を撮ってからこの
鉄橋まで電車関連の被写体を求めて歩いてきました。

ここでもう一度別のアングルや構図で「電車」を撮っては
いけません、「同一被写体の連続使用」は、最もやっては
いけない事です、理由は心理学的かつ論理的に説明できますが
長文になるのでまた別の機会にします、まあ説明するまでも
なく誰もが直感的に「ダメな組写真」とわかるでしょうが、
それでもその掟を破る人は残念ながら後を絶ちません。

写真的には「パンフォーカス消失点付き」か「ボケ利用」か
迷いました、どちらも「奥行き感」を演出する技法です。

何故奥行き感が欲しいか?、それは、「長距離の移動」を
シナリオに持ってきたいからです。何故長距離の移動か?
もう説明する必要も無いでしょうが「夏(休み)の旅行」を
バックグラウンドイメージ(表に出ない雰囲気、テーマ)と
しているからです。
c0191967_19433767.jpg

↑1、2枚目で「ボケ利用」の技法を使ってしまったので
次はパンフォーカスしか無いです、同一の手法を重ねる事も
「同一被写体連続利用」と同様にやってはいけない事、
簡単に言えば「同じ雰囲気の写真ばかりでは飽きてしまう」
という事です。

組写真の流れとしては、これで「電車による長距離の移動後に
ついたその街は、古い町並みであった、天気も良くあまり人も
歩こうとしない暑い日であった」となります。

だんだん組写真の形ができてきました、起承転結のセオリー
から言うと、ぼちぼち4枚目(つまり真ん中の写真)は
「転」としてインパクトがあるものが欲しいところです。
c0191967_19441662.jpg

↑「夏」をズバリ表現するストレートな被写体を選びました、
「セミの抜け殻」 しかし、一見しては抜け殻とわかりにくい
ように脱皮部を目立たせないアングルにしています。

使用技法は「広角マクロ」です、広角レンズを使った近接撮影
は被写体を大きく写すと同時に背景の構図を自由に選べる
メリットがあります、けど、メリットはすなわち「何をどう
撮りたいか」がわかっている人だけへの恩恵で、それが決まって
なければ単に「迷いが増える」だけになります。

この写真では、壁にへばりついているセミの抜け殻を
ここの住宅街の道路を意識したアングルで撮影しています、
明暗差が激しい状況なので道路や背景が白トビするのは承知の
上のアングルで、あえて白トビさせることで「夏の暑さ」を
セミと絡めて2重に表現しています。 

加えて右端の女性の存在、この方は実は同行者でして、
人物を入れないようにして撮ることも任意にできるのですが
あえてこのあたりに居ている瞬間を狙って撮りました。

何故ならばこのセミはリアリティが少ないからです、
マクロ撮影というのは対比させる大きさが無いと、滑稽な
までに非現実感が出てしまいます、写真展などで極端に大きく
引き伸ばした昆虫などのマクロ撮影は、人間の感覚的には
不自然この上ないものです、撮った本人は綺麗に撮れたから
大きく引き伸ばすという風に単純に思っているのでしょうが
「鑑賞サイズ」を常に意識しないと「映像表現」は成り立ち
ません。ここでは人物の大きさと対比させることでセミの
抜け殻のモチーフにリアリティを与えています。
c0191967_19455366.jpg

↑一転、車が一台も通っていない道の写真です。
こういうのは組写真でいうところの「つなぎ」の写真です、
住宅街を少し意識させた4枚目から次の写真へ変わる際に
弱い関連をもたせながら、あるいは技法上のチェンジを繰り返し
スムーズな流れを持たせることが主要な目的です。
またインパクトのある「強い」写真(たとえば4枚目)を
載せた後は、続けて「強い」(つまり印象的な)写真を載せると
その効果が相殺(そうさい)されてしまいます。

人間は、強い感情を受けても、それが連続すると慣れてしまいます、
ある意味それは人間の長所です、悲しい事、辛い事でも慣れれば
平気という訳ですから。でも楽しい事、嬉しい事が連続してそれに
慣れてしまうのは、あまり良い結果は出ませんよね・・

写真においても「強い」写真が複数枚あるのなら、組写真にする
必要はあまり感じません、ましてや4番バッターばかりズラリと
並べた組写真(ラインナップ)もありえません、地味に送りバントが
できる選手の存在も、どうしても必要となるわけです。

この写真の場所ですが、将来バイパスになる道路の一部開通
区間です、地図を見てわかっていたので、あえて行ってみました。
ここで、すぐにイメージしたのは、沖縄や北海道の道で、殆ど車が
走っていないけど、どこまでも続く道、そして走っていないというのは
人口が少ないからというより「夏だから」「暑いから」「休みだから」
のイメージも連想できると思います。 
道の微妙なアップダウンも美しいです、単なるつなぎの写真とは言え
なんとなく「逃げ水」がここに見えて来るような錯覚も得られます。
c0191967_1947145.jpg

↑住宅地つながりで次の写真への流れを意識します、
布団(や洗濯物)を干すのは、天気が良く暑い日のイメージを
連想させます、夏に咲く花(名前は知りません)があるのも、
テーマに則っています。 
洗濯物がズラリと干してあるのは、この場所の直前から気が付いて
いました、しかしそれをストレートに撮ったのでは工夫が無いです。

右手に洗濯物のアパートを見ながら歩き、左手に花が見えた・・
その時点で「花+洗濯物」の方程式の出来上がりです。

方程式の答えを出すアングルは1箇所しかありませんでした、
花の後ろに回りこみ、適切な絞り量を選定します、洗濯物をズバリ
撮ってしまうと、あまりに生活臭が出てしまうので、大口径レンズ
を用いて適切にボカします、逆光で明暗差が多きく厳しい条件ですが
撮影後にレタッチソフトによる「トーンカーブ補正」で細かい調整を
する事でなんとか明暗差の問題をクリアできます、それは撮る時から
そうしようとわかっている事です、写真の知識、カメラの知識に
加えて画像処理の知識が必須になる事が、現代のデジタル写真という
訳です。(従来の銀塩時代は撮影後はカメラ屋さんにまかせっきり
でしたが、デジタル写真ではカメラ屋さんの仕事も撮った人本人が
する必要がある、という事です)
c0191967_1948940.jpg

↑組写真での、ラストの写真は、選び方が大変難しいです。
「シナリオ」、「流れ」、「ストーリー展開」を考えると、ラストに
「結論」として、印象深い(強い)写真を持ってくるのが一見正しい
ように思います。

音楽で言えば「ジャカジャカジャン!」と大げさに終るエンディング。
セオリーの1つとして、それもありだとは思いますが、しかしながら
それが必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。

組写真で一番下手な終わり方は「夕陽で終る」と言われています、
まあ、容易に想像つく通り、あまりに平凡なエンディングだから
です、なんでも夕陽にしたら「今日の日はもうお終い」でカタが付く
わけは無いと思います、それでは「小学生の絵日記だ」と言われても、
しかたないですね、まあ、これも「掟」の一種です。

で、音楽で言えば「ジャン!」と終る他に「フェードアウト」という
手法もあります、だんだん消えていく、余韻を残すやり方です。
ただ、余韻は、たとえ「ジャン!」で終っても残るときは残るので
本来ならば、エンディングの手法よりも、むしろ、そこまでの組写真
のシナリオやテーマの流れがどうだったのか? につきると思います。

今回は、もうここで派手なエンディングをしたくなかったので、
あえて地味な終わり方、つまり「フェードアウト」を選択しました、
「夏の夜はまだまだ長いで、ハイな気分で盛り上がろうぜ、イェーイ!」
という終り方は今回はあまり選びたくなかったと言うか・・(笑)

****
(Ⅱ)~田園組写真編につづく。l
組写真の作り方シリーズ、全4回を予定しています。

マニアック度=☆☆☆  
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by ushinosanpo | 2009-07-18 12:00 | 奈良県 | Trackback | Comments(9)  

天保山(てんぽうさん)散歩写真

大阪市港区、大阪市営地下鉄の大阪港駅を降ります。
しかし、この土地の事は、大阪港などとは関西人の誰も
呼びません。天保山と言う方がはるかに通りが良いです。

天保山・・江戸時代には浮世絵に描かれたほどの観光名所
であったと聞きます、そして天保山とは、その天保の時代
に盛り土により作られた20m程の人工の山だったのですが、
現在ではその高さは、4.5m まで低くなっています。

けど、この天保山は現時点では地図に載っている日本一
の低山であり、低山好きの方(意外に多いんです・・)の
中では聖地であるとも言えるかも知れません。

天保山周辺には、観光施設が沢山あり、大観覧車、
ショッピングモール、土産店、水族館、美術館、観光遊覧船、
と盛りだくさんで、ベイエリアで景色も良い事から、
家族連れやカップル、観光客で大変賑わいます。

しかし、何度も天保山を訪れ、一通りそうした観光施設を
廻ってしまった今の興味は、ここ周辺のちょっとマニアック
な施設でしょうか・・ 

まずは天保山渡(=渡船)、無料で対岸の桜島に渡れます、
対岸にはUSJもあり、同施設のスタッフと思われる外国人
の方が、いつも何人も渡船を利用しています。

そして、大阪港駅の天保山とは反対の南側にある「赤レンガ
倉庫」群、赤レンガ、と言うと横浜とか北海道が有名かも
知れませんが、ここ天保山にもある事は意外に知られて
いません。
多くの方が天保山を訪れた経験があると思いますが、
マニアックルートで天保山再発見、もなかなか楽しいかも・・
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マニアック度=☆☆  
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by ushinosanpo | 2009-07-17 19:33 | 大阪府 | Trackback | Comments(4)